仕様確定のために必要なスキルとは?

一緒に仕事をしているメンバーから、とある顧客からの無茶な改訂要望について相談を受けました。まずは改訂要望を全て1つずつ洗い出した上で作業担当者にどれくらいの作業が発生しそうか工数を確認していきながら、「無理なものは無理!」と言えるだけの説得材料と代替策を検討していきました。
その作業をやっていきながら、ふと思ったことがあります。以前なら、「何を今更言うとんねん、こら」という感じでしたが、最近は考え方が変わってきてて、「どうすれば突然の仕様改訂を防ぐための対策ができるのか?」ということを考えるようになりました。良いお客様としての条件を敢えて挙げてみました。

  • お金を成果物に見合っただけしっかり払ってくれる(超重要)
  • 仕様案が複数あったとき、決定をしっかり行ってくれる
  • 要件をしっかり提示してくれる
  • 突然の仕様改訂を言ってこない
  • こちらの質問にしっかり答えてくれる
  • ころころ発言が変わらない
  • 曖昧な言い回しはしない

このように、いろいろと挙げていくとお金面はおいておくと、結局は如何に仕様を確定をスムーズに行うかという部分の条件が多く出てくるなぁと再認識しています。ただし、最近は顧客自身が何が欲しいかさえはっきりと分からないことが多いので、開発者側がどうやって顧客を仕様確定までの道筋に沿ってリードしていけるようなスキルを身につけるかが大切なのでしょう。ここらへんはすごーく難しいと思います。現時点ではそれなりに頑張っているものの効果を上げていないのも事実です。
「もっとはっきり何が欲しいか言ってくれないと作れない!」
「仕様変更が多すぎる!」
などと愚痴を言うだけでなくて、それらをしっかり対応できるようにするための心構えや対策を常日頃から心がけていく必要があると思いました。

追記:
ただし、今回は客観的に見て、かなり無茶なことを言われているのは事実。だって議事録に書いてある関連事項について触れると「そんなん知らん」で一蹴ですから。