新人に定時間内に作業を終わらせるように指導すること

以前から感づいてはいましたが、ここにきて思いっきり指導者間での考え方のギャップに気づかされました。その中の1つが題目のこれ。残業してまで指導するのは間違いらいしいです。
確かに無駄に残業をするくらいないら、効率的に作業をこなすよう指導したほうが良いに決まっています。しかし、だからと言って新人に定時間内で終わるような作業調整を行い、新人の負荷を下げるのはどうなのか?と思います。
あくまで指導者がコントロールできる仕事でありながら、残業をさせずに「それなりの仕事」しか渡さないのは逆に甘えているとしか思えません。
今のお仕事は新人を鍛えあげることが目的です。新人となぁなぁで過ごすことが目的ではありません。しかもなぜ今のような特殊な環境が用意されていると言えば、OJTで事業部側の負荷を下げるためであり、それは即戦力となる要員をしっかり育て上げる責務が我々指導者に与えられているわけです。
仮にこの1年間は今の環境で定時間内に作業を終わらせるように配慮しても、来年配属されたら無茶苦茶な納期で激しく多忙な日々を送る環境に放り込まれます。別にうちの会社に限ったわけではんく、どこも同じと思います。そうなったときに突然の環境の変化に新人は耐えられるのでしょうか?耐えられるかもしれないけど、一時的に精神的に参る人のほうが多くなってしまうと思っています。今から精神的に鍛えておかないと配属後が心配です。
配属後、即戦力として、しかも多忙な開発環境でもへこまずにやっていける人材を育てるためには、ものすごい分量の内容を教えこみ、さらに素振りをするための時間を確保しなければならないのです。1年で教えられることは非常に限られています。さらに自分の下につく期間は3ヶ月と1/4です。その上、一方的に教えるだけではダメで新人のほうで「気づき」を得ないと成長しません。そうなると、どうしても時間が足りないのです。なので、以上から僕は詰め込み型で徹底指導してきました。今のメンバーも一時期はあまりに遅くまで残らされることから不平不満もあったようですが、振り返ってみたときに3ヶ月前と比べて成長した自分を認識できると満足感もひとしおのようです(その結果、今のチームに残留したいと言い出すものまで出てきました)。
このような「やるべきことをやる」「自分のスキル不足を認識する」という経験を早いうちから積んでおくことで、「今の仕事をもっと早く片づける方法はないか?」「今の自分に足りないスキルは何か?」という考えが浮かびやすくなるのではないでしょうか。その結果

ちなみに、誤解のないように書いておくと、決して残業するのが当たり前というのではなくて、その位しないと早くプロとして自立できないのではないかと思っているだけです。
僕も残業せずにスケジュール通り開発を進めて、いろいろなタスクを片づけたいとよく考えます。その結果、無駄なコストは減るし、自分のプライベートな時間が増えて充実した人生が過ごせるわけですから。でも、なかなかできていません。どんな作業が発生しても常に定時上がりができるようなスーパープレーヤーになるのはまだまだ当面先だと思うし、もしかしたら一生無理かもしれません。その要因はまだまだスキルが足りない、仕事の進め方に問題があるからと考えています。

下期からのチームでも新人となめられないようにしっかりとした成果物をアウトプットできるよう徹底的に指導していきます。
さ、他は他で割り切って頑張ろうっと。